マッコウクジラの結石「竜涎香」とマッコウクジラの歯と骨格標本の作り方
- 2018/9/8
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土曜☆ブレイク「骨からスゴいことわかりました」マッコウクジラの「骨」発掘に密着
2018年9月8日(土) 14時00分~14時54分
マッコウクジラの歯や結石「竜涎香(りゅうぜんこう)」と骨格標本の作り方について。
マッコウクジラの歯
巨大な頭部形状が特徴のマッコウクジラは、ハクジラ類の中で最も大きく、歯のある動物としては世界最大です。
なるほど、 シロナガスクジラやミンククジラ、ザトウクジラなどクジラには歯が無くヒゲでオキアミをすくって
食べているのですが、マッコウクジラには歯があるんですね。
マッコウクジラ属に属するのはマッコウクジラのみで
マッコウクジラはこの歯を使って深海のダイオウイカなどを捕食しているそうです。
マッコウクジラの結石「竜涎香」
マッコウクジラの結石として知られるのが「竜涎香(りゅうぜんこう)」です。
「竜涎香(りゅうぜんこう)」はマッコウクジラの腸の中にできる結石で香料として使用される貴著品です。
この竜涎香は、マッコウクジラが捕食したダイオウイカの口(カラストンビ)が
消化されず、マッコウクジラの腸に刺さり、そこに脂肪が分泌がおこり結石となったものです。
マッコウクジラは現在捕鯨が禁止されているため
直接マッコウクジラから竜涎香を取り出すことはできません。
しかし深海で死んだマッコウクジラの結石(竜涎香)は漂着することがあるそうです。
なので竜涎香は深海で死んだマッコウクジラの体内から出たものが漂着したものを拾う以外に、採集の手段がないことから
非常に高価で希少なものとなっているのだそうです。
マッコウクジラの骨格標本の作り方
まるで恐竜の化石のような巨大なマッコウクジラの骨格標本はどのようにして作っているのでしょうか?
マッコウクジラの骨格標本が完成するには
3年の月日が費やされています。
漂着した死骸のマッコウクジラは砂地に埋められて
油抜きをしたあと、約3年後に掘り出されます。
マッコウクジラの骨格標本を長期保存するためには、土中に鯨の
骨を埋設させバクテリアなど微生物の働きによって、白骨化することが必要です。
砂浜に穴を掘り、頭骨、下顎骨、脊椎骨、肋骨のなどの部位に分けて埋められます。
埋設地点が満潮で浸水するなど環境が悪ければ骨の状態もよくありません。
そして骨は約3年後に発掘されて骨格標本になります。